Dたちが探っているのは、身体が成熟するにともなって意思決定のしかたも変わるのか、もしそうならどう変わるのかということだ。
具体的には、リスク評価が要求されるコンピューターゲームを子どもにさせて、そのときの脳をスキャンする。
このゲームでは、リスクの高い選択をすると多くの賞金が得られる場面もあるが、最終的には守りの堅い低リスクの選択が最大の利益をもたらすようになっている。
この実験で、Dはいくつもの問いを設定している。
たとえば同じ13歳でも、身体的成熟がかなり進んだ子のほうが、成熟がまだ始まっていない子より、リスクの高い戦略に頼るのだろうか。
もしそうだとしたら、変化の原因は何だろう?ホルモンや神経化学物質が引きおこしたのか、それとも脳の構造が変わって、リスクの高い行動に抵抗がなくなったのか。
Dの調査はまだデータが出そろっていないが、現段階で得られた結果を見るかぎり、「意思決定には、身体的成熟とともに変化する側面がありそうだ」とDは言う。
身体の成熟期とは、「情熱に火がつく」時期だという。
情熱といってもロマンチックなものだけではない。
「ある種のゴールに到達したいという激しい欲求」も含まれる。
またこの時期には、感情も強烈になる。
つまり理由はどうあれ、「情動が猛りくるう」時期なのである。
「ティーンエイジャーは、スリルさえあれば多少の恐怖は許容するようだ」とDは語る。
そして実際、「そこにはある種の報酬システムが働いていて、少しぐらいリスクがあっても、興奮が味わえるほうを選んだり、決断してしまうのではないか」と思える。
テストステロンやエストロゲンといったホルモンが、そういう選択の後押しをすると考える研究者もいる。
だがDは、これまでに得られた調査結果から、たんなるホルモンの影響よりもっと複雑な作用があるとにらんでいる。
おそらく、動機と報酬をつかさどる脳のいくつかのシステムが、高度に相互作用しているのではないか。
そこには、神経伝達物質として重要な役割を果たすドーパミンもかかわっているだろう。
ドーパミンは、パーキンソン病との関係でよく知られている。
これは高齢者によく見られる進行性の病気だ。
脳の奥にある黒質という場所で、ドーパミンの生成が遅くなったために起こり、筋肉のこわばりなどをともなう。
当たり前のことだが、私たちが進化の過程で追求してきたのは、生存の可能性を高めてくれるような報酬と快感だ。
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まだまだ分からないことだらけの脂肪吸引ですが、謎が多ければ多いほど脂肪吸引が気になって仕方ありません。